解説
友だちと、スタジアムへ行くバスを探しているとき、英語では This is a bus which goes to the stadium. と言えます。a bus の後ろに続く which は、どんなものかを後ろから説明するときに使う関係代名詞です。which でものや動物を説明する形、which の後ろの部分の作り方、that と who・which の選び分けの順に、例文で確かめていきます。
はじめに 前回の who のふり返り
前回は、人を説明するときの who を習いました。
- I have a cousin who plays the piano. (わたしには、ピアノをひくいとこがいます。)
関係代名詞は、名詞、つまり人やものを表す言葉の後ろに置いて、どんな人か、どんなものかを後ろから説明する部分を始める言葉でした。who の前にある、説明される人の言葉を先行詞といい、who の後ろの動詞は、先行詞に合わせて形を決めました。
もう1つ、主語も思い出しておきます。主語は、ふつうの文で最初に来る「〜は」「〜が」にあたる言葉でした。
今日覚えるのは、ものや動物を説明するときの which と、人にもものにも使える that です。
1which でものや動物を説明する ものや動物の言葉の後ろに which、そのあとに説明
最初の文をもう一度見てみましょう。
- This is a bus which goes to the stadium. (これはスタジアムへ行くバスです。)
日本語では「スタジアムへ行くバス」のように、どんなバスかの説明がバスの前に来ます。英語では a bus を先に言って、説明はその後ろに続けます。which は、ものや動物を表す言葉の後ろに置いて、どんなものかを後ろから説明します。which は、その説明の始まりの合図です。
形の作り方は、前回の who と同じです。ちがうのは、説明される言葉が人ではなく、ものだというところです。この文では、which の前にある a bus が先行詞です。
まず、先行詞が人なら who、ものなら which を使います。
which は、動物を説明するときにも使います。
- I have a cat which sleeps all day. (わたしには、一日中ねむっているねこがいます。)
先行詞は a cat で、ねこという動物です。
which は、「どの?」とたずねる疑問文でも使いました。
- Which bus goes to the stadium? (どのバスがスタジアムへ行きますか。)
この文は「どのバス?」とたずねています。一方、a bus のような名詞のすぐ後ろの which は、たずねているのではなく、その名詞を説明しています。和訳でも「どの」とは訳さず、「スタジアムへ行くバス」のように言います。
2which の後ろの部分の作り方 主格の which、動詞は先行詞に合わせる
This is a bus which goes to the stadium. の which は、which から後ろの部分で、主語の役目をしています。そのため、今日の文では、which のすぐ後ろに goes という動詞が来ています。このように、後ろの部分の主語になる which を、主格の which といいます。主格という名前は、前回の who と同じです。
which の後ろの動詞の形も、前回の who と同じで、先行詞に合わせます。
- I know a store which sells good bread. (わたしは、おいしいパンを売っている店を知っています。)
- I know two stores which sell good bread. (わたしは、おいしいパンを売っている店を2つ知っています。)
上の文の先行詞は a store で、店は1つです。現在の文で先行詞が1つなので、sell に s をつけて sells にします。下の文の先行詞は two stores で、2つ以上です。こちらは sell に s をつけません。
which の後ろの動詞は先行詞に合わせます。現在の文で、先行詞が1つなら基本は s をつけ、2つ以上なら s をつけません。最初の文の goes も、先行詞の a bus が1つだからです。
2つの文を1つにする書きかえも、前回と同じ考え方でできます。
- I have a bag. (わたしはかばんを持っています。)
- It has many pockets. (それにはポケットがたくさんあります。)
2つ目の文の It は、1つ目の文の a bag と同じものです。同じものを2回言わずに、It のかわりに which を入れて、a bag のすぐ後ろにつなぎます。
- I have a bag which has many pockets. (わたしは、ポケットがたくさんあるかばんを持っています。)
which が主語の役目をしているので、which の後ろに it は残しません。has のままなのは、先行詞の a bag が1つだからです。
3that と、who・which の選び分け 人なら who か that、ものや動物なら which か that
最初に見たバスの文の which を、that にかえてみます。
- This is a bus that goes to the stadium. (これはスタジアムへ行くバスです。)
意味は、which の文と同じです。that は、which のかわりに使える関係代名詞です。
that は、ものだけでなく、人を説明するときにも使えます。
- I have a friend that plays the drums. (わたしには、ドラムをたたく友だちがいます。)
- I have a friend who plays the drums. (わたしには、ドラムをたたく友だちがいます。)
上の文の that を前回の who にしても、意味は同じです。that は、人にもものにも使える関係代名詞です。that の後ろの動詞も、先行詞の a friend が1人なので plays になっています。
1で見た「人なら who、ものなら which」に that を加えると、選び方は次のようになります。先行詞が人なら who か that、ものや動物なら which か that を使います。どれを使うかは、先行詞を見て決めます。
まとめ ものや動物の言葉の後ろに which、人なら who か that、ものや動物なら which か that
主格の which・that の文は、次の順で考えます。
ものや動物の言葉(先行詞)→ その後ろに which + どんなものかの説明 → which の後ろの動詞は先行詞に合わせる(現在の文で、1つなら基本は s、2つ以上なら s なし) → 2つの文からつくるときは、It のかわりに which を入れて、it は残さない → 先行詞が人なら who か that、ものや動物なら which か that
よくある間違いは、先行詞を見ないで who と which を選んでしまうことです。which や who を書く前に、先行詞が人か、ものかを確かめるくせをつけてください。
who・which・that の選び分けのまとめ
先行詞 | 人か、ものか | 使える関係代名詞 | 後ろの動詞(現在の文) |
|---|---|---|---|
a bus | もの(1つ) | which・that | goes(go に es) |
a store | もの(1つ) | which・that | sells(sell に s) |
two stores | もの(2つ以上) | which・that | sell(s なし) |
a bag | もの(1つ) | which・that | has(have が has に) |
a cat | 動物(1ぴき) | which・that | sleeps(sleep に s) |
a friend | 人(1人) | who・that | plays(play に s) |
用語のまとめ
用語 | 種類 | 意味 |
|---|---|---|
関係代名詞 | 文法の用語 | 人やものを表す言葉の後ろに置いて、どんな人か、どんなものかを後ろから説明する部分を始める言葉 |
which | 語 | 今日覚えるのは、ものや動物を説明するときの which。This is a bus which goes to the stadium. のように使う |
that | 語 | 人にもものにも使える関係代名詞。which や who のかわりに使える |
who | 語 | 前回習った、人を説明するときの who |
先行詞 | 文法の用語 | which や who の前にある、説明される言葉。This is a bus which goes to the stadium. では a bus |
主格 | 文法の用語 | 後ろの部分の主語になること。後ろの部分の主語になる which を主格の which という |
主語 | 文法の用語 | ふつうの文で最初に来る「〜は」「〜が」にあたる言葉。which から後ろの部分では、which が主語の役目をする |
動詞 | 文法の用語 | goes・sells・has・plays など。which の後ろの動詞は、先行詞に合わせて形を決める |
疑問詞の Which | 語 | 「どの?」とたずねる文で使う Which。Which bus goes to the stadium? のように使う |
2つの文を1つにする | 書きかえ | 同じものを指す It を which にかえて、先行詞のすぐ後ろにつなぐ |
よくある間違い
It を which にかえたら、which の後ろに it を残しません。 which が後ろの部分の主語の役目をしているので、it はもう要りません。
- × I have a bag which it has many pockets.
- ○ I have a bag which has many pockets.
先行詞が2つ以上なら、which の後ろの動詞に s はつけません。 two stores は2つ以上なので、sells ではなく sell です。
- × I know two stores which sells good bread.
- ○ I know two stores which sell good bread.
ものを説明するときは、who ではなく which か that を使います。 a bag はものなので、who は使いません。
- × I have a bag who has many pockets.
- ○ I have a bag which has many pockets.
人を説明するときは、which ではなく who か that を使います。 a friend は人なので、which は使いません。
- × I have a friend which plays the drums.
- ○ I have a friend who plays the drums.
プリントと動画で確認しよう
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who・which・that の選び分けを例文といっしょにもう一度確かめたいときは、アニメーション編の動画を見てください。
重要語句 関係代名詞、which、that、主格、もの