解説
買ったばかりの自転車を友だちに見せるとき、英語では This is the bike which I bought last week. と言えます。the bike の後ろに続く which のあとには、I bought という「主語+動詞」が来ています。which が目的語の役目をする形、2つの文を1つにする書きかえ、that と主格との見分け方の順に、例文で確かめていきます。
はじめに 前回の主格のふり返り
前回は、ものや動物を説明するときの which と that を習いました。
- This is a bus which goes to the stadium. (これはスタジアムへ行くバスです。)
関係代名詞は、名詞、つまり人やものを表す言葉の後ろに置いて、どんな人か、どんなものかを後ろから説明する部分を始める言葉でした。which の前にある、説明される言葉を先行詞といいます。この文の which は、後ろの部分の主語の役目をする主格の which で、which のすぐ後ろに goes という動詞が来ていました。
主語は、ふつうの文で最初に来る「〜は」「〜が」にあたる言葉でした。
今日覚えるのは、後ろの部分の目的語の役目をする which と that です。
1which が目的語の役目をする形 目的格の which、後ろに「主語+動詞」
最初の文をもう一度見てみましょう。
- This is the bike which I bought last week. (これは、わたしが先週買った自転車です。)
which から後ろの部分を、ふつうの文にもどしてみます。
- I bought the bike last week. (わたしは先週その自転車を買いました。)
bought の後ろにある the bike のように、動詞の動作の相手になって、ふつう動詞の後ろに来る言葉を目的語といいます。この文では、the bike が bought の目的語です。買ったものは、the bike です。
関係代名詞の文では、この目的語の the bike が which になって、後ろの部分の先頭に出てきます。そのため、which は the bike のすぐ後ろに来て、そのあとに I bought が続きます。この文の先行詞は the bike です。
後ろの部分の目的語の役目をする which を、目的格の which といいます。前回の主格と並べると、主語の役目なら主格、目的語の役目なら目的格です。
目的格の which の後ろには、「主語+動詞」が続きます。この文では I bought が、その「主語+動詞」です。
22つの文を1つにする書きかえ it を which にかえて、it は消す
2つの文を1つにする書きかえも、目的格で考えてみます。
- This is an umbrella. (これはかさです。)
- My father uses it. (父はそれを使っています。)
2つ目の文の it は、1つ目の文の an umbrella と同じものです。この it は uses の相手で、uses の後ろにあるので、uses の目的語です。
同じものを2回言わずに、目的語の it を which にかえて、an umbrella のすぐ後ろに出します。
- This is an umbrella which my father uses. (これは、父が使っているかさです。)
which が目的語の役目をしているので、uses の後ろに it はもう置きません。it を which にかえたら、it は消します。
もう1つ、which の後ろの動詞の形にも注意します。
- These are the flowers which my mother grows. (これらは、母が育てている花です。)
先行詞の the flowers は2つ以上です。でも、which の後ろの部分の主語は my mother で、1人です。現在の文なので、grow に s をつけて grows にします。
目的格の文では、後ろの部分の動詞の形は、後ろの部分の主語に合わせます。主格の文では、動詞は先行詞に合わせました。ここがちがうところです。
3that と、主格との見分け方 which でも that でも、後ろに「主語+動詞」なら目的格
目的格でも、which のかわりに that が使えます。
- This is the soup that my grandmother makes. (これは、祖母が作るスープです。)
先行詞の the soup は、スープというものです。that の後ろには、my grandmother makes という「主語+動詞」が続いています。先行詞がものなら、which でも that でも使えて、意味は同じです。
最後に、前回の主格と見分けてみます。
- This is a robot which cleans my room. (これは、わたしの部屋をそうじするロボットです。)
- This is the robot which my friend made. (これは、友だちが作ったロボットです。)
上の文は、which のすぐ後ろが cleans という動詞です。which が後ろの部分の主語の役目をしているので、主格です。下の文は、which の後ろに my friend made という「主語+動詞」が続いています。which が made の目的語の役目をしているので、目的格です。
見分け方は次のとおりです。名詞のすぐ後ろの which や that に「主語+動詞」が続いていたら目的格です。今日の文では、which のすぐ後ろが動詞なら主格です。which や that の後ろに何が来るかを見て決めます。
まとめ 目的語の役目をする which・that の後ろに「主語+動詞」、it は消す
目的格の which・that の文は、次の順で考えます。
先行詞 → そのすぐ後ろに which か that(後ろの部分の目的語の役目)→ そのあとに「主語+動詞」 → 2つの文からつくるときは、目的語の it を which にかえて、it は消す → 後ろの部分の動詞は、後ろの部分の主語に合わせる(現在の文で)
よくある間違いは、which の後ろに、目的語の it を残してしまうことです。which の後ろを書いたら、動詞の後ろに it が残っていないか確かめるくせをつけてください。
主格と目的格の見分けのまとめ
例文 | which・that の後ろ | 名前 | 後ろの動詞の形 |
|---|---|---|---|
This is a robot which cleans my room. | すぐ後ろが動詞(cleans) | 主格 | 先行詞の a robot に合わせて cleans |
This is the robot which my friend made. | 主語+動詞(my friend made) | 目的格 | 過去の文なので made |
This is the bike which I bought last week. | 主語+動詞(I bought) | 目的格 | 過去の文なので bought |
This is an umbrella which my father uses. | 主語+動詞(my father uses) | 目的格 | 後ろの部分の主語 my father に合わせて uses |
These are the flowers which my mother grows. | 主語+動詞(my mother grows) | 目的格 | 後ろの部分の主語 my mother に合わせて grows |
This is the soup that my grandmother makes. | 主語+動詞(my grandmother makes) | 目的格 | 後ろの部分の主語 my grandmother に合わせて makes |
用語のまとめ
用語 | 種類 | 意味 |
|---|---|---|
関係代名詞 | 文法の用語 | 人やものを表す言葉の後ろに置いて、どんな人か、どんなものかを後ろから説明する部分を始める言葉 |
目的格 | 文法の用語 | 後ろの部分の目的語の役目をすること。後ろの部分の目的語の役目をする which を目的格の which という |
主格 | 文法の用語 | 後ろの部分の主語の役目をすること。前回習った、後ろの部分の主語になる which・that |
先行詞 | 文法の用語 | which や that の前にある、説明される言葉。This is the bike which I bought last week. では the bike |
which | 語 | ものを説明する関係代名詞。今日の which は、後ろの部分の目的語の役目をする |
that | 語 | 目的格でも which のかわりに使える関係代名詞。先行詞がものなら which でも that でも意味は同じ |
目的語 | 文法の用語 | 動詞の動作の相手になって、ふつう動詞の後ろに来る言葉。I bought the bike last week. では the bike |
主語 | 文法の用語 | ふつうの文で最初に来る「〜は」「〜が」にあたる言葉。目的格の which の後ろには「主語+動詞」が続く |
動詞 | 文法の用語 | bought・uses・grows・makes など。目的格の文では、後ろの部分の主語に合わせて形を決める |
2つの文を1つにする | 書きかえ | 同じものを指す目的語の it を which にかえて、先行詞のすぐ後ろに出す。it は消す |
よくある間違い
which の後ろに、目的語の it を残しません。 which が目的語の役目をしているので、bought の後ろの it はもう要りません。
- × This is the bike which I bought it last week.
- ○ This is the bike which I bought last week.
2つの文を1つにしたら、it は消します。 it を which にかえたので、uses の後ろに it は置きません。
- × This is an umbrella which my father uses it.
- ○ This is an umbrella which my father uses.
目的格の文では、後ろの部分の動詞は、先行詞ではなく後ろの部分の主語に合わせます。 後ろの部分の主語 my mother は1人なので、現在の文では grow に s をつけて grows です。
- × These are the flowers which my mother grow.
- ○ These are the flowers which my mother grows.
プリントと動画で確認しよう
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目的格の which・that の形と、主格との見分け方を例文といっしょにもう一度確かめたいときは、アニメーション編の動画を見てください。
重要語句 関係代名詞、目的格、which、that、省略